
フィロデンドロン・ソディロイとは?銀色に輝くアロイドと似ている植物を比較
アロイドを集めていると、不思議なほどよく出会う色があります。
シルバーです。
フィロデンドロン・ソディロイ、ブランディアナム、モンステラ・シルテペカナ。
属も種も違う植物なのに、どれも緑の葉へ銀色の模様を浮かべます。
しかも園芸店で小さな株だけを見ると、意外と似ている。
今回はその中でも特に美しいPhilodendron sodiroi(フィロデンドロン・ソディロイ)を中心に、我が家で育てている銀葉系アロイドを比較してみます。
ソディロイの基本情報
| 学名 | Philodendron sodiroi N.E.Br. |
|---|---|
| 分類 | サトイモ科フィロデンドロン属。Kewで受容されている原種 |
| 自生域・環境 | コロンビアの湿潤熱帯 |
| 成長タイプ | 登攀性 |
| この記事の比較 | 我が家のソディロイ、シルテペカナ、ブランディアナムとして入手した株 |
分類・分布の出典:Kew POWO:Philodendron sodiroi。掲載株の採集地を示す情報ではありません。
これがフィロデンドロン・ソディロイ

フィロデンドロン・ソディロイは、学名Philodendron sodiroi。
コロンビアを原産地とする、登攀性のフィロデンドロンです。
1883年に記載された古くから知られている原種で、現在も独立した種として認められています。
最大の魅力は、なんといっても葉。
緑色の葉へ銀色の模様が不規則に広がり、光の当たり方によって金属のような独特の質感を見せます。
銀色だけど「斑入り」ともちょっと違う

初めて見ると「銀色の斑入りフィロデンドロン」にも見えます。
ただし、銀色という見た目だけで、白斑や黄斑と同じ仕組みだと決めることはできません。この記事の3株では葉の断面や色素を調べていないため、銀色になる仕組みまでは断定しません。
ここでは写真で分かる銀色の広がり方、緑との境界、葉脈との位置関係を比べます。
アロイドには、この銀色を持つ植物が驚くほどたくさん存在します。
似ている銀葉アロイド① モンステラ・シルテペカナ

ソディロイと同じく美しい銀葉を持つのが、Monstera siltepecana(モンステラ・シルテペカナ)です。
こちらはフィロデンドロンではなく、名前の通りモンステラ属。
幼葉では細長い葉に濃い緑色の葉脈が走り、その間が銀灰色になります。
小さい状態では、このシルバーが非常に目立ちます。
しかしシルテペカナには面白い性質があります。
大人になると、この銀色の姿から変身します。
Kew掲載のCATEの記載では、シルテペカナの成熟葉には多くの穴があるとされています。掲載している銀色の幼葉と、将来の成熟葉は分けて見たい植物です。支柱を立てただけで、すぐに成熟葉になるわけではありません。
シルテペカナの実際の伸び方や葉の変化は、シルテペカナの実株記録で詳しく追っています。
似ている銀葉アロイド② フィロデンドロン・ブランディアナム

そしてソディロイとかなり似た雰囲気を持つのが、フィロデンドロン・ブランディアナムです。
ブランディアナムも銀色の葉を持つフィロデンドロンで、海外では「Silver Leaf Philodendron」などと呼ばれます。
実際、ソディロイも同じようにSilver Leaf Philodendronと呼ばれることがあり、両者は見た目だけでなく英名まで紛らわしい植物です。
我が家の株を比較すると、ブランディアナムは銀色と緑色の境界が比較的はっきりし、葉脈に沿って緑色が残るような模様を見せます。
ソディロイは葉が大型化しやすく、シルバーがより不規則に広がる印象があります。
ただし株齢や栽培環境によって葉姿は変化するため、模様だけで判断するのは注意が必要です。
シラフカズラ?オルナツム?銀葉アロイドは名前も混乱しやすい
銀葉系のアロイドを調べていると、さらに「シラフカズラ」「オルナツム」など、似た雰囲気の名前や植物が出てきます。
古い流通名や園芸名が使われていることもあり、銀葉だからという理由だけで同じ植物と判断するのは危険です。
今回掲載している株についても、私はブランディアナムとして入手した株として紹介しています。
古い名称との対応については、資料を確認しながら今後追記したいと思います。
3種類を並べると意外と違う
今回の3種類を大まかに比較すると、それぞれの個性が見えてきます。
| 植物 | 銀葉の印象 | 特徴 |
|---|---|---|
| ソディロイ | 不規則な銀模様 | 葉が大型化しやすい登攀性フィロデンドロン |
| シルテペカナ | 葉脈を残す銀灰色 | 成熟すると銀色が薄れ、葉に穴が開く |
| ブランディアナム | 銀と緑のコントラストが強い | ソディロイと特に混同しやすい |
なぜアロイドには「銀色の葉」が多いのか?
ここまで銀葉アロイドを集めると、ひとつ疑問が出てきます。
なぜ熱帯の植物には、こんなに銀色の葉があるのでしょうか。
今回の写真比較から分かるのは、別々の植物にも似た銀色の模様があることです。その色が光の利用や虫への対策など、どんな働きを持つかは、見た目だけでは確かめられません。
「銀色だから同じ種類」「同じ目的で銀色になった」とまとめず、名前と成長後の姿まで追って比較していきます。
ソディロイは大きくしてこそ面白い
登攀する株を支える方法としては、水苔を入れたモスポールとココスティックの使い分けも参考になります。この記事の写真比較と、実際の支柱づくりをつなげて考えられます。
小さなソディロイも十分きれいですが、この植物は登攀させて葉を大型化するとさらに迫力が出ます。
葉が大きくなるほど銀色の模様も広がり、一枚の葉そのものが観賞対象になります。
シルテペカナのように成長とともに銀色の姿から変化していく植物もあれば、ソディロイのように銀葉を大きく育てて楽しめる植物もあります。
同じ「シルバーアロイド」でも、育てた先の姿はまったく違います。
似ている植物を並べて育ててみると、この違いがよく分かります。
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