
フィロデンドロン・ルピナム|赤い葉裏が美しい少しレアな原種フィロデンドロン

少し珍しいフィロデンドロン、フィロデンドロン・ルピナム(Philodendron lupinum)を育てています。
一見すると濃い緑色の葉を持つフィロデンドロンですが、この植物の面白いところは葉を裏返したとき。
葉裏に赤〜赤紫色が入り、表側とはかなり違った印象を見せます。
フィロデンドロン・ルピナムの基本データ
| 学名 | Philodendron lupinum E.G.Gonç. & J.B.Carvalho |
|---|---|
| 科・属 | サトイモ科・フィロデンドロン属 |
| 原産域 | ブラジル・アクレ州 |
| 自生環境 | 湿潤な熱帯。Terra Firmeの森林で見つかっている |
| 成長タイプ | 登攀性・半着生 |
| 資料に記載された葉身 | 矢じり状。長さ33〜45cm、幅20〜24cm。家庭栽培で必ずこの大きさになるという意味ではない |
出典:Kew Plants of the World Online(分類・原産域・掲載形態資料)。学名の情報と、掲載された実株の同定は区別しています。
| 記事執筆時の株 | 筆者が育てている株として掲載 |
|---|---|
| 観察した葉色 | 葉表は濃緑色、葉裏は赤〜赤紫色と記録 |
| 今後の観察 | 登らせながら、葉の大型化や葉形の変化を追う予定。成熟まで育てた結果の報告はまだない |
実株の欄は元記事にある記録の要約です。現在の写真で見える葉裏色を、成熟した株にも共通する性質とは断定しません。
フィロデンドロン・ルピナムとは

フィロデンドロン・ルピナムの学名はPhilodendron lupinum E.G.Gonç. & J.B.Carvalho。
ブラジル北部のアクレ州を原産とするフィロデンドロンで、自然下ではほかの植物などを利用しながら登って成長するタイプです。
2008年に記載された比較的新しいフィロデンドロンで、日本の園芸店でいつでも見かけるような定番種ではありません。
葉裏が赤いのがルピナムの魅力

ルピナムを見て最も印象に残るのが、葉裏の色です。
表側から見ると濃い緑色ですが、葉を裏返すと赤〜赤紫色が見えます。

特に若い葉では、この葉表と葉裏の色の差が分かりやすく、ルピナムらしさを感じる部分です。
葉表だけを見るより、横や裏側から眺めた方がこの植物の個性がよく分かります。
幼葉と成葉で姿が変わるフィロデンドロン
フィロデンドロン・ルピナムは、成長によって葉の姿が変化する植物としても知られています。
幼株では比較的小さく、ややハート形に近い葉を付けますが、登りながら成熟すると葉は大型化し、幼葉とはかなり違った姿になります。

そのため、小さい株だけを見ていると、成熟したルピナムの姿とは別の植物のように感じることもあります。
資料に記載された自生環境と葉の形
POWOに掲載された分類・形態資料では、ルピナムはブラジルのアクレ州に分布し、Terra Firmeの森林で見つかった登攀性の半着生植物とされています。葉身は矢じり状で、記載された大きさは長さ33〜45cm、幅20〜24cmです。
同資料では葉裏を葉表より淡い色と記載しています。この記事の写真で見える赤〜赤紫色の葉裏は、現在育てている株の観察として残します。小さな株の葉色が成熟後も同じとは限らず、資料の形態と現在の実株を区別して見ていきます。記載寸法は家庭栽培で必ず到達するサイズを示すものではありません。
少しレアな原種フィロデンドロン
ルピナムはフィロデンドロンの中でも、ビルキンやピンクプリンセスのように一般的に大量流通する種類ではありません。
専門店や珍しいアロイドを扱う販売店では見かけることがありますが、園芸店で常に並んでいるタイプではなく、少しレアなフィロデンドロンという印象です。
派手な斑入りではありませんが、赤い葉裏や成長による葉形の変化など、原種フィロデンドロンらしい面白さがあります。
育てながら成葉まで観察したい
現在の株でも葉裏の赤色は十分楽しめますが、ルピナムは大きく育てたときの変化も魅力です。
フィロデンドロンらしく登らせながら育て、葉がどこまで大型化するのか、葉形や質感がどう変化するのかを今後も観察していきます。
幼葉と成葉の違いがはっきりしてきたら、この記事にも成長記録を追加する予定です。
まとめ
フィロデンドロン・ルピナム(Philodendron lupinum)は、濃緑色の葉と赤〜赤紫色の葉裏が印象的な原種フィロデンドロンです。
流通量はそれほど多くなく少しレアですが、斑入り植物とはまた違った魅力があります。
特に葉を裏返したときの色は面白く、さらに成熟すると葉形自体も変化していくため、長期間育てて楽しめる植物です。











