
フィロデンドロン・ピンクバーキンを店頭で発見|品種登録の出願番号と増殖時の確認点

お店でフィロデンドロン・ピンクバーキン(Philodendron ‘Pink Birkin’)を見つけました。
バーキンらしい縞模様に加えて、新葉や葉脈周辺にピンク色が現れるのが特徴的なフィロデンドロンです。見た目の面白さだけでなく、今回は品種登録に関する表示と、増やした株を販売するときの扱いも気になりました。

ピンクバーキンとは?
ピンクバーキンは、通常のバーキンを思わせる縞模様を持ちながら、新しく展開する葉にピンク系の発色が現れやすい園芸品種です。
斑やピンク色の出方には個体差があり、葉が成熟するにつれて色合いが変化することもあります。今回の店舗株でも、葉ごとの表情の違いが目を引きました。


「36906」は登録番号ではなく、出願番号
訂正(2026年9月25日):旧本文では36906を「品種登録番号」と記載していました。農林水産省の公式データでは出願番号です。
ピンクバーキンの販売ページには出願番号36906の表示があります。その番号を公式データベースで照合すると、次の出願情報が確認できます。販売名と出願品種名は表記が異なるため、手元の株はラベルの品種名・番号も照合してください。
公式データベースで確認した出願情報
| 農林水産植物の種類 | Philodendron Schott(ヒロデンドロン属) |
|---|---|
| 出願品種の名称 | NATPHI01 |
| 出願番号 | 36906 |
| 出願日 | 2023年6月6日 |
| 出願公表日 | 2024年2月13日 |
| 出願者 | GROW FORWARD 1806 LIMITED |
| 登録状況の確認 | 2026年9月25日の検索結果では登録番号・登録年月日の表示を確認できず、出願公表情報として掲載 |
出典:農林水産省・出願番号36906の詳細。登録状況は変わり得るため、増殖や販売を検討する時点で再確認してください。

増えたからメルカリで販売、は注意
アロイドは挿し木や株分けで増やせる種類が多くあります。ただ、出願公表中だから自由に増殖・販売できる、と判断することはできません。
農林水産省のQ&Aには、出願公表後の「仮保護」が説明されています。所定の警告後、または出願公表を知りながら業として利用した場合などには、その品種が登録された後、利用に対する補償金の請求が可能になる制度です。
また、登録後は育成者権が存続している登録品種を、許諾なく業として増殖・販売することはできません。購入株を家庭で観賞すること、増殖苗を販売することは分けて確認します。具体的な販売や譲渡は、現在の登録状況と購入時の利用条件を確認し、販売元や出願者・権利者へ問い合わせてください。
制度の出典:農林水産省「Q&A」審査中編・問15〜16/登録後編・問3〜4。
品種登録されているか分からない植物を増殖・販売したい場合は、農林水産省の品種登録データベースや購入時のラベル表示などを確認しておくのが安全です。

ピンク系フィロデンドロンは種類も増えている
最近はピンクプリンセス系をはじめ、ピンクやオレンジなど暖色が入るフィロデンドロンを店頭で見かける機会も増えました。
アロイダーマンでは、実物がピンクプリンセスによく似ていたフィロデンドロン・パーシモンプリンセスも紹介しています。見た目が似ていても流通名や品種としての扱いはそれぞれ違うため、名前だけでなくラベルの表示まで見ておくと面白いです。

育てるだけでなく品種の権利も知っておきたい
ピンクバーキンは、細かな縞模様とピンク色が重なる葉が魅力的でした。今回は店頭株の観察記録で、購入後の長期栽培結果はまだありません。
品種情報は「流通名」「出願番号」「登録番号」を区別することが大切です。この記事で確認できたのは出願公表情報であり、登録済みとの断定を訂正しました。
特に増えたアロイドを販売することがある場合は、珍しい新品種ほど「増やせるから売れる」と考えず、品種登録や育成者権の有無を確認してから扱う必要があります。










