
アロカシア・ジャックリンを店頭で発見|ギザギザ葉と毛のある葉柄が特徴的

店頭でアロカシア・ジャックリンを発見しました。
深く切れ込むギザギザした葉と、立体感のある葉脈。数あるアロカシアの中でも、一度見たらかなり覚えやすい姿をしています。今回は購入株ではなく、店舗で見つけた株の記録です。

アロカシア・ジャックリンの基本データ
| 学名 | Alocasia tandurusa Pram. & A.Hay |
|---|---|
| 科・属 | サトイモ科・アロカシア属 |
| 原産地 | インドネシア・スラウェシ島 |
| 自生環境 | 主に湿潤熱帯 |
| 学名の初出 | Aroideana 46(2): 388(2023年) |
| この記事の株 | 店頭で観察・撮影。購入株・自宅での育成結果ではない |
分類・分布・原記載の書誌は記事末尾のKew POWOを参照しています。
「ジャックリン」は現在 Alocasia tandurusa とされる
園芸流通では「Alocasia Jacklyn」「アロカシア・ジャックリン」の名前で広く知られていますが、植物学的には2023年にインドネシア・スラウェシ島産の新種Alocasia tandurusaとして記載されました。
Kew Plants of the World Onlineでも Alocasia tandurusa は受容された種として扱われています。そのため、この記事では分かりやすい流通名として「ジャックリン」を使いつつ、学名は Alocasia tandurusa として扱います。

原産地と資料で確認できること
POWOでは、Alocasia tandurusaはスラウェシ島を原産とし、主に湿潤熱帯に生育する種とされています。学名の初出はAroideana第46巻第2号388ページ(2023年)です。これは種の資料情報であり、今回の店頭株を自宅で育てた結果ではありません。
ギザギザの葉がとにかく特徴的
ジャックリンでまず目につくのが葉の輪郭です。細長く伸びた葉の縁が深く波打ち、荒々しいギザギザ状になります。
今回の写真でも、葉の輪郭の細かな切れ込みが目立ちます。丸みのある葉のアロカシアとはかなり違う雰囲気です。

葉柄の表面にも注目
もうひとつ面白いのが葉柄です。葉の輪郭と合わせて、葉柄の色や表面の凹凸も観察しておきたい部分です。
葉だけでなく葉柄までクセが強く、ジャックリンらしさを確認するときにはぜひ見ておきたい部分です。

購入後の管理を考えるなら
これは店頭株の紹介のため、我が家で育てた結果はまだ書けません。一般的なアロカシアの管理は、RHSの栽培ガイドにある明るい間接光、暖かさ、適度な湿度、排水のよい用土を出発点にします。冷える場所や、水が長く抜けない鉢は避け、根と用土の乾きを見ながら水やりを調整します。これはジャックリンだけの耐寒限界を示すものではありません。
園芸名から正式な種名が付いた比較的新しい植物
ジャックリンは、園芸市場で名前が知られた後に植物学的な記載が追いついた面白い例です。「Jacklyn」という名前のまま現在も広く販売されていますが、正式な種として調べる場合は Alocasia tandurusa で探すと資料を見つけやすくなります。
アロイダーマンではアロカシアの記事で、自宅株だけでなく店舗で見つけた種類も記録しています。
参考資料
Kew Plants of the World Online:Alocasia tandurusa
Aroideana 46(2):Alocasia tandurusaの原記載を収録










