
アロカシア・ワトソニアーナを店頭で発見|現在はロンギロバのシノニム?

店頭でアロカシア・ワトソニアーナと思われる株を見つけました。
濃い葉色に明るい葉脈が浮かぶ、いかにもアロカシアらしい存在感のある葉です。今回は購入株ではなく、掲載写真の店舗株を記録します。

ワトソニアーナの名前を整理
| 旧学名 | Alocasia watsoniana Sander(1893年発表) |
|---|---|
| Kewの扱い | Alocasia longiloba Miq. の異名 |
| 受容種の自然分布 | 中国南部から西部・中部マレシア地域 |
| 受容種の環境 | 湿潤熱帯 |
| 今回の店頭株 | ワトソニアーナと思われる株として観察。写真だけで園芸系統は確定しない |
自然分布・環境はKewのAlocasia longilobaの項目によります。「マレシア」は植物地理の地域名です。この分布は受容種全体の情報で、写真の株の原産国や生産地を特定するものではありません。
「ワトソニアーナ」という名前は実在する
Alocasia watsoniana Sander という学名は実際に1893年に発表されています。そのため「ワトソニアーナ」という名前そのものが間違いというわけではありません。
ただし、現在のKew Plants of the World Onlineでは Alocasia watsoniana は独立した受容種ではなく、Alocasia longiloba のシノニムとして整理されています。

園芸では今も「Watsoniana」が使われている
分類上はロンギロバに含められていても、園芸流通では現在も「Watsoniana」「ワトソニアーナ」の名前が使われています。
そのため店頭タグにワトソニアーナと書かれていても不自然ではありません。植物学的な現在名と、園芸市場で定着した呼び名がずれている例のひとつです。

今回はワトソニアーナと思われる店頭株として記録
今回の写真だけでロンギロバのどの園芸系統なのかまで確定することはできません。そのため、アロイダーマンでは「アロカシア・ワトソニアーナと思われる店頭株」として記録します。
最近の店頭株を見ていると、タグ名と現在の分類が一致しない植物は珍しくありません。以前紹介したジャックリンと学名Alocasia tandurusaの関係も、流通名と学名を区別して調べた例です。ただし、ワトソニアーナのような旧学名の異名化とは経緯が異なります。
アロカシアは流通名と現在の分類を両方見たい
アロイダーマンではアロカシアの記事一覧で、店舗株や実際に育てている株を記録しています。店頭名をそのまま残しつつ、分類上の扱いが変わっている場合は併記していきます。
参考資料
Kew Plants of the World Online:Alocasia watsoniana










