
フィロデンドロン・ベルコーサム「エクリプス」|赤い葉裏とオキボタ購入株の養生記録

オキボタで、フィロデンドロン・ベルコーサムの「エクリプス」と呼ばれる株を手に入れました。濃い緑の葉を裏返すと、赤紫色の葉裏が現れます。ただし、購入時の株は根が弱く、大きな葉をつけた茎を安定させる必要がありました。この記事では植物そのものの情報と、今回の実株の状態・割り箸での補助を分けて記録します。

ベルコーサム「エクリプス」の基本データ
| 学名 | Philodendron verrucosum L.Mathieu ex Schott |
|---|---|
| 科・属 | サトイモ科・フィロデンドロン属 |
| 原産域 | コスタリカからペルー(種全体の分布) |
| 自生環境 | 湿潤な熱帯の森林。主に登攀する半着生植物 |
| 葉の特徴 | 種の記載ではハート形の葉身、ビロード状からマットな葉表、赤紫を帯びることがある葉裏 |
| 「エクリプス」の扱い | 今回入手した株を呼ぶ際の名称。正式な品種名・選抜系統の由来は確認できていない |
種の学名・分布・生育形態・葉の記述はKew Plants of the World Online(POWO)によります。POWOが示すのはP. verrucosumという種の情報であり、今回の株の系統や「エクリプス」という名前の由来を確定する資料ではありません。
「エクリプス」は何が違う?赤い葉裏を実株で見る
正面からは濃緑色の葉と明るい葉脈が目を引きます。裏側を見ると印象が変わり、今回の株では葉裏全体に赤紫色が広がっています。赤い葉裏という言葉だけより、葉を返して撮った写真の方が伝わると思います。

ただし「赤い葉裏だから必ずエクリプス」とは言えません。POWOに掲載されたベルコーサムの種の記述にも、葉裏に赤紫色を帯びる例が含まれます。「エクリプス」は今回は入手時の名称として記録し、葉色だけを根拠に別種・正式品種・ハイブリッドと断定しません。
ベルコーサムは登って育つ植物
Philodendron verrucosumは、POWOではコスタリカからペルーに自生し、湿潤な熱帯に生育する登攀性の植物とされています。掲載された形態資料では、茎が樹木などに沿って登り、成熟した葉は大きなハート形になります。ただし、資料にある野生株の姿が鉢栽培の全株でそのまま再現されるわけではありません。
根が落ち着いた後には、茎を登らせてどう葉が変わるかも見ていきたい植物です。今回使った割り箸は、そのための長期的な登攀支柱ではなく、購入直後の茎を動かさないための補助です。
オキボタの購入株は根が弱かった
今回の株で気になったのは、葉の美しさに対して根が十分に張っていないことでした。根元を写した写真には水苔と根が見えますが、この時点で鉢全体に根が回った完成株として扱うのは早そうです。根腐れや病気と診断したわけではありません。

このような根の少ない株については、葉の張りだけで水切れと決めつけず、根元や水苔の湿り具合を見ながら管理したいところです。オキボタで入手した株の一般的な養生については、海外ナーセリーの水苔巻き株を購入した後の養生記録にまとめています。
割り箸2本で茎を支えた理由
根が弱い状態では、葉と茎の重みで株元が動きやすくなります。そこで今回は鉢に割り箸を2本立て、茎の位置を保つ補助に使いました。高価な資材を使った特別な仕立てではなく、いまの株を安定させるための応急的な支えです。

割り箸で固定したことと、すでに発根・活着したことは別です。今後は根の動き、葉の張り、新葉の展開を見て、安定して育っているかを確かめます。
赤い葉裏と養生、両方を記録する
ベルコーサム「エクリプス」の魅力は、今回の写真で見える深緑の葉表と赤紫色の葉裏の対比です。一方、今の株にとって優先したいのは、葉を大きくすることより根を落ち着かせること。オキボタで入手した時点の写真と割り箸での補助を出発点として、これからどう変化するかを追っていきます。











