
その植物タグ、本当に合ってる?「メキシカナム」の札が付いた店頭株から考える誤表記

店頭で「フィロデンドロン・メキシカナム」のタグが付いた株を見つけました。
ただ、実物を見ると本当にメキシカナムなのかかなり怪しい印象です。今回はこの株そのものの同定だけでなく、園芸店やホームセンターで植物を買うときにタグや値札を鵜呑みにしない方がいいという話を記録します。

タグには「メキシカナム」
Philodendron mexicanum 自体は正式に認められているフィロデンドロン属の種です。Kewの記載では、成熟葉は細長い三角形から矢じり形・鉾形になり、後方へ張り出す葉の基部も特徴のひとつです。
今回の店頭株にはメキシカナムのタグが付いていましたが、写真の株姿だけで「これはメキシカナム」と断定するのは避けます。タグが正しい可能性もありますが、間違っている可能性も十分に考えておきたい株でした。

店頭ではタグが入れ替わることがある
植物売場では、輸送や陳列の途中でタグが鉢から落ちたり、近くの鉢へ差し直されたりすることがあります。最初から誤ったタグが付いている可能性もゼロではありません。
特に似たサイズのアロイドが大量に並んでいる売場では、タグは重要な手掛かりではあっても、植物そのものを保証するものではないと考えています。

値札まで間違っていた実体験
これは実際に経験したことがあります。
以前、通常なら2万円ほどで販売されていたジェイドウイングが、セール品では「ハブカズラ」として約3,000円の値札になっていました。
植物名だけでなく価格まで大きく変わってしまう例を実際に見ているので、珍しい植物を探すときはタグだけで判断せず、葉形、葉柄、茎、成長様式なども自分で見るようにしています。
逆に「間違いタグ」が掘り出し物になることもある
タグ違いは購入者にとって困ることもありますが、植物をある程度見分けられるようになると、逆に掘り出し物を見つけるきっかけになることもあります。
ジェイドウイングのように、本来とは違う名前で安く販売されているケースもあるからです。
アロイダーマンではフィロデンドロンの記事一覧で実株や店頭株を記録しています。また、ハブカズラという名前が複数の植物に使われて混同される例も紹介しています。
今回の株は「メキシカナム表記」として記録
写真だけで別種まで確定できないため、今回の2569・2570・2572については「メキシカナムのタグが付いていた店頭株」として記録します。
園芸店で珍しい名前を見つけたときほど、タグを撮影して終わりではなく、実物の特徴も一緒に残しておくと後から検証できます。
参考資料
Kew Plants of the World Online:Philodendron mexicanum










