
サンダーボルトに似た超矮性モンステラ|極厚葉でほとんど大きくならない謎の個

モンステラ・デリシオーサは個体差が非常に大きく、ときどき一般的な株とは明らかに違う成長を見せる個体があります。
今回紹介するのは、その中でもかなり極端な一株。
茎の太さに対して葉が小さく、葉はカチコチと言いたくなるほど厚い。そして、とにかく大きくならない。
実際に育てていると、一般的なデリシオーサとは成長速度も葉の質感もかなり違います。
見た目や性質は、園芸流通で「サンダーボルト(Thunderbolt)」と呼ばれるモンステラにかなり近い印象があります。
ただし、この株をサンダーボルトとして入手したわけではありません。そのため本記事では同一品種とは断定せず、実際に育てて分かった特徴を中心に紹介します。
とにかく葉が厚いモンステラ

この株で最も印象的なのが葉の厚さです。
一般的なデリシオーサの葉とは触った感覚から違い、カチコチのビニールのように感じるほど硬く、肉厚です。
単に葉が小さい若い株という印象ではありません。
茎はある程度しっかりしているのに、それに対して葉が極端にコンパクトです。

かなり光に当てても大きくならない
モンステラは環境によって葉のサイズが大きく変わります。
そのため最初は、単純に光量や栽培環境によって小さく育っている可能性も考えました。
しかし、この個体はかなり光に当てて育てても、なかなか大型化しません。

普通のデリシオーサなら、環境が合って成長が進めば葉のサイズも徐々に大きくなっていきます。
ところが、この株ではその変化が非常に小さい。
「小さい苗だから小さい」というより、株そのものに強い矮性傾向があるように見える個体です。
もちろん、遺伝的な矮性であることを確認したわけではないため、ここでは観察上の特徴として「超矮性」と表現しています。
一年に出す葉の数も少ない

もう一つ大きな特徴が、成長速度です。
一年間に展開する葉の枚数そのものが少なく、一般的なデリシオーサと比べてもかなりゆっくり成長します。
葉が小さいから次々と新芽を出すというタイプでもありません。
小さいまま、ゆっくりと次の葉を出していきます。
そのため長期間育てても株姿が大きく変化せず、「本当に成長しているのか?」と思うほどです。
節間も詰まり、真っすぐ育ちにくい

株全体を見ると、葉だけでなく茎の伸び方にも特徴があります。
節間が詰まりやすく、一般的なデリシオーサのように素直に上方向へ伸びていくというより、ゴツゴツとしたコンパクトな株姿になります。
真っすぐ整った姿に仕立てようとしても、なかなか思った方向へ育ってくれません。
この独特の成長も、この個体の面白さの一つです。
サンダーボルトにかなり似ている
この株を育てていて思い出すのが、「サンダーボルト(Thunderbolt)」の名前で流通しているモンステラです。
実際にサンダーボルトと呼ばれる株を見た印象と比較すると、極端に厚い葉、コンパクトな株姿、独特の葉質など、かなり近いものを感じます。
一方で、現在「Thunderbolt」の名称で流通しているモンステラを調べると、斑入りや葉のうねりなどを特徴とする株もあり、必ずしも一つの明確な形質だけを指しているとは言い切れません。
そもそも「Thunderbolt」は植物分類上の種名ではなく、園芸流通上使われている名称です。
そのため、見た目が似ているというだけで「この株=サンダーボルト」と判断するのは避けています。
超矮性モンステラは固定された特徴なのか?
ここで気になるのが、この極端な小型化が今後も続くのかという点です。
モンステラは幼株と成熟株で葉形が大きく変化します。
実際、別の個体では「割れないモンステラ」のような特徴が何枚も続いたあと、成長すると普通に切れ込みが入った経験もあります。
そのため、この株についても現時点の姿だけで「一生小さい」「矮性形質が固定されている」と断定することはできません。
ただ、この個体の場合は長期間育てても極厚葉・小型・遅成長という特徴が続いているため、単なる幼株とはかなり違う印象があります。
一般的なデリシオーサとはかなり違う育て心地
実際に育てていて感じる特徴をまとめると、かなり独特です。
- 葉が非常に厚く硬い
- 茎の太さに対して葉が小さい
- 光量を増やしても大型化しにくい
- 一年に展開する葉の枚数が少ない
- 節間が詰まりやすい
- 真っすぐ素直に伸びにくい
- 長期間育ててもコンパクトな姿を維持している
特に面白いのは、単純に成長が悪い株とは少し印象が違うこと。
葉そのものは非常にしっかりしていて、株も弱々しいわけではありません。
元気なのに、とにかく成長が遅くて小さい。
これがこの個体を育てていて感じる最大の特徴です。
まとめ|サンダーボルトなのか、それとも別の超矮性個体なのか
このモンステラは、極端に厚く硬い葉、遅い成長速度、詰まった株姿など、一般的なデリシオーサとはかなり違った特徴を持っています。
サンダーボルトと呼ばれるモンステラと非常に近い印象はありますが、入手時の名称や由来が確認できない以上、同一のものとは断定できません。
現時点では、「サンダーボルトによく似た、超矮性・極厚葉のモンステラ」として観察を続けています。
このまま何年経っても小型を維持するのか。
あるいは、ある時点から突然大型化するのか。
モンステラの変わった個体は、数枚の葉だけでは答えが出ません。
今後も育てながら変化があれば追記していきます。
※「超矮性」は本記事内で個体の特徴を表現するために使用しています。また、この株を「Thunderbolt」として入手したものではなく、同一品種・系統であることを示すものではありません。









