
フィロデンドロン・ゴールデンクロコダイル|黄色い細葉が美しいが葉にシミが出やすい?似た品種も整理

細長くギザギザした葉と、明るいライムイエローの葉色が特徴的なフィロデンドロン・ゴールデンクロコダイル(Philodendron ‘Golden Crocodile’)。
ゴールデンクロコダイルは葉色が非常にきれいで目を引く一方、実際にこの系統のフィロデンドロンを見ていると、緑の葉でも細かなスポット状のシミが出やすく、株全体が少し汚らしく見えやすい印象があります。

ゴールデンクロコダイルは黄色い細葉が特徴
ゴールデンクロコダイルは、新しい葉から明るい黄色~ライムグリーンの発色を見せるフィロデンドロンです。
葉は細長く、縁には波打つような凹凸があり、丸葉のフィロデンドロンとはかなり違った姿をしています。

葉色だけを見るとかなり派手ですが、成長した葉の形まで含めて見ると、リングオブファイアやナロー系のフィロデンドロンにも通じる雰囲気があります。
この系統は葉にスポット状のシミが出やすい印象
個人的に気になるのが、このタイプのフィロデンドロンは葉に細かなスポット状のシミが出やすいことです。
黄色い葉だけでなく、緑色になった葉にも点々とした傷みのようなものが出ることがあり、葉が増えてくると少し汚れたように見えてしまう株もあります。

実際、園芸店でも葉傷みが目立つ株がセールになっていることがあります。
このシミについては、すべてが同じ原因とは限りません。葉焼け、物理的な傷、水滴跡、栽培環境、病害など複数の可能性があるため、現時点では「ゴールデンクロコダイル特有の病気」とまでは断定しません。
ただ、同じような葉形を持つタイプを何株も見ていると、きれいな葉を維持するのが意外と難しいグループという印象はあります。
プルート、ロンギフォリア、ナロー、リングオブファイアなど似た名前が多い
このタイプのフィロデンドロンを探していると、かなりややこしいのが流通名です。
プルート、プルートゴールド、ナロー、ナローゴールド、ロンギフォリア、ゴールデンクロコダイル、リングオブファイアなど、細長く波打つ葉を持つ似た姿の植物が複数の名前で流通しています。
見た目にも共通点が多く、海外でもゴールデンクロコダイル、プルートゴールド、ナローゴールドなどの名前の関係について情報が錯綜しています。
そのため、この記事では「これらはすべて同一品種」「この品種からこの品種が生まれた」といった系統関係までは断定しません。
園芸品種や交配種では、正式な植物分類とは別に流通名が広がることがあります。ゴールデンクロコダイルも、種レベルの学名というより園芸流通上の品種名として扱うのが安全だと思います。
リングオブファイアとは見た目がかなり近い
特に似ているのがリングオブファイア(Ring of Fire)です。
どちらも細長く、葉縁がギザギザと波打つような葉を展開するため、株が小さい段階ではかなり似て見えることがあります。
一方、一般にリングオブファイアの名前で流通している株では、緑葉にクリーム、黄色、オレンジなどが不規則に入るタイプが多く、ゴールデンクロコダイルでは株全体が黄色~ライム系に発色するものをよく見かけます。
ただし、このあたりは販売元によって名称の使い方にも差があるため、名前だけで判断するより実際の葉色、斑の入り方、葉形を見たほうが分かりやすいと思います。
「似ているフィロデンドロン」を集めて比較したい
ゴールデンクロコダイル単体でも面白い植物ですが、この植物はむしろ似たタイプを並べたときに違いが見えてくるフィロデンドロンだと思います。
プルート、ロンギフォリア、ナロー、リングオブファイアなども実株が揃えば、葉幅、葉縁の切れ込み、新葉の色、成熟後の葉姿などを並べて比較してみたいところです。
同じフィロデンドロンでも、流通名と実際の植物の関係がかなり複雑なものがあります。以前紹介したフィロデンドロン・オレンジプリンセスと似た品種の比較でも、流通名だけでは判断しにくいタイプを実物で比較しています。
まとめ
フィロデンドロン・ゴールデンクロコダイルは、明るい黄色~ライム色の細長い葉が魅力的なフィロデンドロンです。
一方で、実際に見ていると葉にスポット状のシミが出ている株も多く、葉傷みが目立つとせっかくの明るい葉色が少し汚らしく見えてしまうことがあります。
また、プルート、ロンギフォリア、ナロー、リングオブファイアなど似た姿・名前の植物が多く、流通上の関係もかなり複雑です。
今回はゴールデンクロコダイルとして紹介しますが、今後似た株を入手・撮影できたら、実物を並べながらこのグループの違いを追っていきたいと思います。
参考資料
フィロデンドロン属自体はサトイモ科の正式な属として認められています。一方、ゴールデンクロコダイルやリングオブファイアなどは園芸品種名・流通名として扱われるため、野生種の学名と同じようには扱わないようにしています。
Kew Plants of the World Online:Philodendron Schott











