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マドカズラとオブリクアの違い|育てて分かった窓の形と大型化による変化

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今回の株は、いわゆる普通のマドカズラです。

園芸流通では、マドカズラとオブリクアの名前が混同されることがあります。

しかし、実際に両方を育てて見比べてみると、やはり葉の印象はかなり違います。

マドカズラ Monstera adansoniiの葉と窓
今回のマドカズラ。葉身がしっかり残り、その内側に窓が並ぶ。

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比較するときは、種の情報と所有株の観察を分ける

分類として確認できることMonstera adansonii と M. obliqua はKewでそれぞれ認められている種
我が家の比較マドカズラは葉身がしっかり残る印象。比較したPeru名の株は大きな窓が目立つ
今回の成長観察マドカズラの大型化では、筆者には窓の数より一つずつの大きさの変化が目立つ
比較の限界同じ葉齢・葉サイズ・栽培条件で測定した試験ではない。窓の数だけで種は確定できない

分類の出典:Kew:Monstera adansonii/Kew:Monstera obliqua。下の写真は所有株の比較としてご覧ください。

マドカズラとオブリクアは別種

まず、マドカズラとモンステラ・オブリクアは同じ植物の別名ではありません。

マドカズラはMonstera adansonii、オブリクアはMonstera obliquaで、植物分類上も別種として扱われています。

私はオブリクアも複数タイプ育てていて、ペルー、ロレト、タポなどの違いについてはモンステラ・オブリクアの種類を実株比較した記事でも紹介しています。

そのため「穴が大きければオブリクア、小さければマドカズラ」というだけで判断するのはおすすめできません。

実際に育てるとマドカズラは窓が小さく見える

それでも、私が実際に両方を育てていて分かりやすいと感じる違いのひとつが窓の入り方です。

マドカズラにもたくさんの窓が開きますが、オブリクア・ペルーなどで見られる極端な穴あき葉と比較すると、マドカズラは葉身がしっかり残り、その内側に比較的小さな窓が並ぶ印象があります。

窓が並ぶマドカズラの葉
マドカズラの窓。オブリクアの一部系統ほど極端に葉身が減らない。

ただし、これは幼株と成熟株でもかなり変わります。

大型化すると窓の「数」より「大きさ」が変わる

マドカズラは小さな吊り鉢で売られている姿の印象が強い植物ですが、本来は登攀して成長するモンステラです。

支柱などへ登らせると葉そのものが大型化します。

実際に長期間育てて観察していると、私の株では大型化するにつれて小さな窓の数がどんどん増えるというより、ひとつひとつの窓自体が大きくなっていくように感じます。

これは苗の状態だけを見ていては分かりにくい変化です。

実際、別の株ではマドカズラをモスポールに登らせて天井まで成長させています。つるを垂らして育てる姿とはかなり違うので、大型化したマドカズラを見たい場合はこちらも参考になると思います。

オブリクア=穴だらけ、とは限らない

一方で、オブリクアについては少し注意が必要です。

「モンステラ・オブリクア」と聞くと、葉よりも穴の面積のほうが大きいような姿を思い浮かべる人も多いと思います。

特に園芸で有名なオブリクア・ペルーには、非常に大きな窓を形成する株があります。

しかし、Monstera obliquaという種全体がすべて穴だらけになるわけではありません。

オブリクアは変異の幅が大きく、穴のほとんどない葉を持つものも知られています。

そのため、葉の穴だけを見て「これはオブリクア」と判断するのは危険です。

窓だけでなく葉や茎、ランナーも見る

マドカズラ Monstera adansoniiの成熟していく葉
窓だけではなく、葉身や茎、株全体の成長の仕方まで観察すると違いが見えてくる。

オブリクアは細い茎と薄い葉を持ち、タイプによっては非常に長いランナーを伸ばします。

マドカズラもつる性ですが、育て比べると株全体の雰囲気はかなり違います。

つまり比較するときは、穴の大きさだけでなく、葉身の残り方、葉の質感、茎の太さ、節間、ランナーの出方なども一緒に見る必要があります。

マドカズラ自体にも斑入りやミント、ジャイアント系などさまざまなタイプが流通しているため、それらについては普通種・斑入り・ミント・ジャイアントスーパーを実株で比較した記事にまとめています。

エピプレムノイデスなど「穴の開くモンステラ」とも比較できる

さらに、穴の開くモンステラにはマドカズラとオブリクア以外にもあります。

私が育てているモンステラ・エピプレムノイデスもそのひとつです。

こちらは窓が細長く発達し、葉縁方向へ大きく伸びる葉が見られ、マドカズラとはまた違った姿になります。

エピプレムノイデス・エスケレート・マドカズラの実株比較もしているので、「穴の開き方」に注目して見比べるとかなり面白いです。

まとめ|マドカズラは大きく育てると窓の変化が面白い

今回の株は、一般的なマドカズラとして育てているMonstera adansoniiです。

マドカズラとオブリクアは、分類上は別種です。

私が実際に育て比べて特に違いを感じるのが窓の入り方。

マドカズラは大型化すると、小さな穴が大量に増えるというより、それぞれの窓自体が大きくなっていくように感じます。

一方でオブリクアにも穴の少ないタイプがあるため、窓だけで両者を完全に判別することはできません。

小さな苗だけで判断するのではなく、登らせて成熟させ、葉や茎、ランナーを含めた株全体を見る。

似たモンステラを何種類も実際に育てていると、写真だけでは分かりにくかった違いが少しずつ見えてきます。

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フィカス・アロイドを育てて記録する人
珍しい観葉植物を実際に育てながら、フィカス・モンステラ・フィロデンドロンなどのアロイドを中心に、成長記録・比較・増やし方をまとめています。 流通名だけでは分かりにくい植物も、実株の写真と栽培経験をもとに紹介しています。
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