
アグラオネマ・マリアの花を店頭で観察|シルバークイーンとの葉の違いも比較

店頭でアグラオネマ・マリアを見たとき、銀緑色の葉模様に加えて、クリーム色の花序がいくつも目に留まりました。開いた仏炎苞と、その中から伸びる茶褐色の部分も撮影できたので、葉の比較とあわせて記録します。
濃い緑の葉に、葉脈に沿うような淡い銀緑色の模様が入るタイプです。直前に見たシルバークイーンと並べると、同じ銀葉系でも見え方はかなり違います。

マリアとシルバークイーンの見比べ方
| マリア | 濃い緑を背景に、葉脈付近へ淡い銀緑色の模様が入る |
|---|---|
| シルバークイーン | 銀色の面積が広く、その上に濃緑の模様が見える |
| この記事の根拠 | 今回の店頭観察と、RHSの両品種の形態説明 |
| 葉だけでは判断しにくいこと | 同じ条件での成長速度や、家庭での冬越し成績 |
小鉢の姿は3号鉢のシルバークイーンの写真で比較できます。自宅で育てた感想はシルバークイーンの育成記録へ分けています。
マリアは濃緑が主体で、銀模様は葉脈沿い
RHSでは Aglaonema ‘Maria’ として掲載されており、濃い緑色の細長い楕円形の葉に、葉脈の周囲へ淡い銀緑色の斑が入る品種として説明されています。
実物を見ても、葉全体が白っぽく見えるというより、濃緑のベースに銀色の模様が散る印象です。

シルバークイーンとの違い
シルバークイーンも銀色の模様を持つ定番品種ですが、RHSでは銀色を帯びた披針形の葉に濃緑色のマーブル模様が入るとされています。
かなり大ざっぱに分けるなら、マリアは「緑が主体で銀模様が入る」、シルバークイーンは「銀色の面積が広く、そこに緑が混じる」という見え方の違いがあります。
また、フロリダ大学の栽培資料ではマリアはコンパクトな性質を持つ品種として紹介されており、別の試験ではシルバークイーンより低温障害に強い傾向も報告されています。
店頭で見たマリアの花序|白い部分と茶色い部分
今回の店頭写真には、淡いクリーム色の部分が閉じた状態と開いた状態の両方が写っています。葉の模様だけでなく、開いた花序を近くで見られたのが今回の発見でした。
サトイモ科の花序では、花びらのように見える部分は仏炎苞(ぶつえんほう)という苞で、その内側の肉穂花序(にくすいかじょ)に小さな花が多数つきます。RHSのサトイモ科の説明でも、この二つを区別しています。マリアの花序についても、RHSは淡い色の仏炎苞を記載しています。

写真では肉穂花序が茶褐色で、先が曲がっています。ただし、この写真だけから変色の理由、受粉や結実の有無までは判断できません。あくまで店頭で見た株の観察であり、自宅でマリアを咲かせた記録ではありません。
低温に対する違いは、試験条件と一緒に読む
フロリダ大学の比較試験では、販売サイズまで育った鉢を一定の低温に24時間置き、その後10日間、葉の障害を調べています。55°F(約12.8℃)の条件では、傷んだ葉の割合がマリア0%、シルバークイーン29.7%でした。
これは特定条件での葉の障害率です。「マリアは何℃まで必ず越冬できる」という最低温度を示す数字ではなく、屋外の長い冬にそのまま当てはめることもできません。両品種とも、冬の置き場所や冷気を具体的に確認したい植物です。
どちらも銀葉系だが、雰囲気はかなり違う
シルバークイーンは明るくシャープな印象、マリアは濃い緑が残るぶん落ち着いた印象です。店頭で葉だけを見る場合でも、銀色の入り方を見ると比較しやすいと思います。
アロイダーマンではアグラオネマの記事で、店頭流通株や実際に育てている株を記録しています。
参考資料
University of Florida IFAS:Aglaonema cultivars








