
ただのグロリオサム斑入りではない。葉そのものが変異した“ミューテーション斑入り”とは?

フィロデンドロン・グロリオサム ミューテーション斑入り|葉まで変異した不思議なグロリオサム
フィロデンドロン・グロリオサムといえば、ビロードのような濃緑色の大きな葉と、くっきりと浮かぶ白い葉脈が魅力の人気フィロデンドロンです。
ところが今回紹介するのは、普通のグロリオサムとはかなり雰囲気が違います。
Philodendron gloriosum ‘Mutation Variegated’(フィロデンドロン・グロリオサム ミューテーション斑入り)。
斑が入っているだけではなく、葉そのものが縮れたり、波打ったり、通常とは異なる形になった変異タイプのグロリオサムです。

グロリオサム ミューテーション斑入りとは?
「Mutation」はそのまま訳せば「変異」。この名前で流通しているグロリオサムは、通常のグロリオサムとは異なる葉形を見せるのが大きな特徴です。
一般的なグロリオサムは、成長すると大きなハート型の葉を展開します。一方、ミューテーションでは葉が縮れたり、波打ったり、表面がごわついたようになったりと、かなり独特な姿になります。

さらにこの個体には斑も入り、緑一色ではない不規則な模様が現れています。
つまり、単純に「グロリオサムの斑入り」と考えるよりも、葉形の変異と斑入りの両方を楽しむタイプと考えた方が分かりやすそうです。
普通のグロリオサム斑入りとは別物?
ここは混同しやすいポイントです。
グロリオサムには、通常に近い葉形を保ちながら斑が入るタイプも流通しています。「トリコロール斑入り」などとして販売されている株もあり、ミューテーション斑入りとは分けて扱われている例があります。
対して今回のミューテーションは、斑の美しさだけではなく、葉の形や質感そのものがおかしい。
むしろ、この「普通じゃなさ」こそが最大の魅力だと思います。

矮性のグロリオサムなのか?
このタイプを見ると、普通のグロリオサムより葉がコンパクトで、矮性化したようにも見えます。
ただし、現時点で確認できた流通情報では「Mutation」「変異個体」「奇形」などの表現は見つかるものの、正式に矮性(dwarf)タイプであると断定できる情報までは確認できませんでした。
葉の縮れや変形によって結果的に小さく見えている可能性もあります。
このあたりは実際に長期間育て、大株になったときに通常のグロリオサムとの差がどこまで出るのか観察していきたいところです。
かなり独特な葉

植物を育てていると、葉が縮れたり変形したりすると「調子が悪いのでは?」と思ってしまいます。
しかし、このグロリオサムでは、その変な葉こそがミューテーションとして流通している特徴です。
海外ではグロリオサムのMutation系として「Snow Leopard」と呼ばれるタイプも流通しており、葉の波打ちや左右非対称、不規則な葉形が特徴として紹介されています。
ただし、今回の株とSnow Leopardが同一クローンなのか、Mutation Variegatedという名前で流通する株がすべて同一系統なのかについては確認できないため、同一品種とは断定しない方がよいでしょう。
グロリオサムらしさも残っている
かなり変わった姿ですが、グロリオサムらしい特徴も感じられます。
グロリオサムは一般的な登攀性フィロデンドロンとは違い、地表付近を這うように根茎を伸ばして成長するタイプです。
そのため栽培する場合は、深い鉢よりも横方向へ成長できるスペースを確保した方が、本来の成長スタイルには合わせやすいでしょう。
今後どう変化するのかが一番楽しみ
この植物は完成された大株を見るだけでなく、育てながら変化を追うのが面白そうです。
次の葉はどんな形になるのか。斑の入り方は変化するのか。通常のグロリオサムのように葉が大型化するのか。それともコンパクトな姿を維持するのか。
特に「本当に矮性なのか?」については、今後育てながら追記していきたいと思います。
まとめ
フィロデンドロン・グロリオサム ミューテーション斑入りは、通常のグロリオサムに単純に斑が入った植物とは少し違います。
不規則な斑に加えて、縮れや波打ちなど葉形そのものにも変化が現れる、かなりクセの強いグロリオサムです。
整った大きなハート型の葉を楽しむ通常のグロリオサムとは方向性が真逆ともいえる植物ですが、珍しいアロイドや変異個体が好きなら、この「変な葉」はむしろ大きな魅力。
まだ分からない部分も多い植物なので、今後の成長も記録していきます。











