
フィロデンドロンがベタベタする原因は?ジョーピーに出た蜜のような液体を観察

フィロデンドロンを育てていると、葉や葉柄に「蜜のようなベタベタ」が付いていることがあります。
今回、うちで育てているフィロデンドロン・ジョーピーでも、かなり分かりやすいベタつきが出ていました。

ジョーピーで観察したベタつき
| 確認したこと | 自宅の株に透明な蜜状のベタつきがある |
|---|---|
| 虫の確認 | そのとき見た範囲では、原因になりそうな虫は見当たらなかった |
| 考えている可能性 | 花外蜜腺由来の分泌物。ただし液体や器官を同定したわけではない |
| 見落とさず確認する場所 | 葉裏、新芽、葉柄の付け根、周囲の植物 |
| 継続して記録したいこと | 拭き取った後に出る位置、付着する時期、虫や葉の傷みの有無 |
虫を一度見つけられなかったことと、害虫がいないことは同じではありません。ミネソタ大学の室内植物の害虫ガイドも参考に、葉や株元を継続して確認します。葉のベタつきだけで農薬が必要かどうかを決めるのは避けたいところです。
ジョーピーに透明なベタベタが出た
最初に気になるのは害虫です。カイガラムシやアブラムシなどの吸汁性害虫がいる場合、その排泄物である甘露によって葉がベタつくことがあります。
ただ、今回のジョーピーを確認した限りでは、ベタつきの原因になりそうな虫は見当たりませんでした。

虫が見当たらないときに考える「花外蜜腺」の可能性
フィロデンドロンでは、花ではない部分に蜜を分泌する「花外蜜腺(extrafloral nectaries)」が知られています。参考資料の Philodendron minarum の記載にも花外蜜腺が出てきます。ただし、これはジョーピーとは別種の資料で、今回の液体が花外蜜腺由来だと証明する根拠にはなりません。
花外蜜腺から出る液体は糖分を含むため、触ると蜜のようにベタベタします。自然界ではアリなどを引き寄せ、植食性の昆虫から植物を守る関係に関与すると考えられています。

「ベタベタ=害虫」とは限らない
フィロデンドロンがベタついているからといって、すぐに害虫と決めつける必要はなさそうです。
ただし、カイガラムシ、アブラムシ、コナカイガラムシなどでも似たようなベタつきが出るため、まずは葉裏、新芽、葉柄の付け根などをよく確認するのがおすすめです。
今回のジョーピーでは虫らしいものを確認できていないため、現時点では植物自身が出した花外蜜腺由来の分泌物ではないかと考えています。
ほかの実株にもベタつきはある
我が家ではアグラオネマ・シルバークイーンの葉のベタつきも観察しています。別の植物で同じように見える液体があっても、原因まで同じと決めつけずに記録します。
ジョーピーの名称や植物としての特徴は、ジョーピーの基本情報と大型店頭株の記録にまとめています。この記事は手元の株に出たベタつきの観察です。
ベタつきが気になる場合
害虫が見当たらず株自体が健康なら、蜜状の分泌物そのものを過度に心配する必要はなさそうです。ベタつきや汚れが気になる場合は、葉を水で洗ったり、濡らした柔らかい布などで優しく拭き取る程度でよいでしょう。
フィロデンドロンを育てていて「虫はいないのに葉がベタベタする」という場合には、害虫だけでなく花外蜜腺という可能性も確認してみてください。
参考
花外蜜腺は花以外の部分に存在し、糖分を含む蜜を分泌する器官です。フィロデンドロンを含む植物で確認されており、アリなどとの相互作用にも関係します。











