
フィカス・ランフィー斑入りとインドボダイジュの違い|実際に育てて比較
フィカス・ランフィー斑入りを育てていると、よく似ている植物があります。
それがインドボダイジュ(Ficus religiosa)です。
葉の形や枝の雰囲気がよく似ていて、ランフィーは英語圏でも「Mock Bodhi Tree」と呼ばれることがあります。
ただ、実際に両方を育ててみると、個人的にはかなり性格の違うフィカスだと感じています。

ランフィーとインドボダイジュはよく似ている
フィカス・ランフィー(Ficus rumphii)とインドボダイジュ(Ficus religiosa)は、どちらもクワ科フィカス属の植物です。
特に似ているのが葉の形。
どちらもハート型に近い葉をつけますが、見分けるポイントのひとつが葉先の長さです。
インドボダイジュは葉の先端が細く、かなり長く伸びます。
ランフィーにも尖った葉先がありますが、インドボダイジュほど長く伸びないため、並べてみると意外と違いが分かります。

原産域と自生環境は同じではない
KewのPOWOでは、Ficus rumphiiは中国・雲南省西部から熱帯アジアに分布する、主に湿潤熱帯の樹木とされています。一方、Ficus religiosaの原産域はパキスタン南東部からミャンマーで、主な生育環境は季節的に乾燥する熱帯です。
これは種についての資料情報です。斑入り株の水の消費や成長速度を直接証明するものではなく、以下では我が家の鉢植えで観察した結果として分けて紹介します。
育てて感じた大きな違いは「水」と「成長」
ここからは図鑑的な特徴ではなく、実際に我が家で両方を育てて感じた違いです。
まずフィカス・ランフィー斑入り。
我が家では、かなり水を欲しがるフィカスという印象があります。
もちろん用土、鉢サイズ、日照、気温などによって水の消費量は変わりますが、他のフィカス類と一緒に管理していてもランフィーはよく水を使います。
そして、水をよく使う生育期には成長もかなり速いです。

丸坊主でも約2か月で一気に葉が吹いた
ランフィーを育てていて特に驚いたのが、葉を失ったあとの復活力です。
一度、ほとんど丸坊主と言っていいほど葉がなくなったことがあります。
しかし、生育環境が整ってからは複数の場所から新芽が動き始め、そこから一気に葉を展開。
約2か月でかなりの量の葉が吹き出しました。

斑入り植物は成長が遅いイメージもありますが、少なくとも我が家のランフィー斑入りについては、そのイメージとはかなり違います。
海外の植物データベースではランフィー斑入りを成長が遅い植物としている例もあるため、環境や個体による差は大きいのかもしれません。
ただ、実際に丸坊主状態から約2か月でここまで復活したことを考えると、条件が合ったときの萌芽力はかなり強いと感じています。
ランフィーは枝ぶりも作りやすい
そして、ランフィーを育てていてもうひとつ面白いのが枝の出方です。
我が家の株では、一方向に伸び続けるだけではなく、比較的バランスよく枝を出してくれます。
剪定したあとも複数の場所から芽が動くため、樹形を作っていく楽しさがあります。
斑入り葉を楽しむ観葉植物としてはもちろん、剪定を繰り返して盆栽のような樹形を作っていくフィカスとしてもかなり面白い植物だと思います。
一方、インドボダイジュは枝先に葉が集中することも
一方、我が家のインドボダイジュは少し違います。
枝は伸びていくものの、枝の先端付近に葉が集中することがあります。
実際、インドボダイジュを見ていると、上部や枝先には葉が茂っているのに、下の方にはほとんど葉がない株を見かけることもあります。
もちろん、これは栽培環境や剪定方法、個体差にも左右されます。
ただ、我が家で両方を育てている限りでは、ランフィーは全体から枝葉を作りやすく、インドボダイジュは先端方向へ伸びていくという違いを感じています。
ランフィー斑入りとインドボダイジュを比較
| 比較 | ランフィー斑入り | インドボダイジュ |
|---|---|---|
| 学名 | Ficus rumphii(斑入りとして流通する株) | Ficus religiosa |
| 葉 | ハート型に近く葉先は比較的短い | ハート型で葉先が長く伸びる |
| 葉色 | 黄緑~クリーム系の斑入り | 通常は緑葉 |
| 我が家での水消費 | かなり多い印象 | ランフィーほどではない印象 |
| 我が家での生育 | 旺盛 | 先端方向へ伸びる印象 |
| 枝ぶり | 複数方向に出やすい | 枝先に葉が集中することがある |
見た目は似ている。でも育てると結構違う
ランフィーとインドボダイジュは、写真だけを見るとかなりよく似ています。
しかし実際に並べて育ててみると、少なくとも我が家では水の使い方、成長速度、芽吹き方、枝の作り方に違いが出ています。
特にランフィー斑入りは、斑入り葉そのものの美しさだけでなく、剪定しながら枝を増やし、自分好みの樹形に仕立てていく楽しさがあります。
「インドボダイジュに似た斑入りフィカス」というだけではなく、育て込むほど面白くなっていくフィカスです。
今後さらに幹が太くなり、枝ぶりが変化してきたら、その後の成長も追記していきます。
※生育速度、水の消費量、枝の出方などには筆者の栽培環境で観察した内容を含みます。植物の生育は日照、温度、用土、鉢サイズ、個体差などによって変化します。
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